昭和大学白馬診療部

白馬診療部について       

北アルプスの北端に位置する、標高2932メートルの白馬岳。
日本百名山に数えられる、その山頂付近の山小屋「白馬山荘」と「町営頂上宿舎」で、
毎年、医学生たちで登山者救護のボランティア活動を行っています。
昭和大学・白馬診療部は、1932年(昭和7年)に設立された、伝統の部活動です。
部員は約70名で、夏の約5週間を5班にわかれ1週間交代で、
病気や怪我をした登山者の診療サポート、登山ルートのパトロール、夜間の救急活動を行っています。

登山される方へ       

高山病は、登山される方の努力で、ある程度予防することができます。
1.登山の前日には十分睡眠をとりましょう。
2.体調不良のまま登山するのはやめましょう。
3.登山中は水分を多めに取りましょう。
4.濡れた衣服はすぐに着替えましょう。
5.山荘についたらすぐに寝ないで軽い散歩や深呼吸をしましょう。
6.山の上では酔いやすいため、節度ある飲酒を心がけましょう。

白馬岳                     

南に続く後立山連峰の山々とともに、南北に伸びる稜線の両側の傾斜が著しく異なる非対称山稜が発達している特徴的な山容を持つ。
山頂を含む南北700mの地帯は県境が設定されていない。山頂には、一等三角点がある。 東側の谷筋には冬季の膨大な積雪と周囲の山塊からの雪崩が集積した日本最大の雪渓である白馬大雪渓がある。
雪渓の上部は夏期には日本有数のお花畑が広がる。高山植物の固有種や希少種も多く、高山植物群落の規模も大きいため、日本を代表する高山植物帯・特殊岩石地(蛇紋岩、石灰岩)植物群落として、1952年(昭和27年)3月29日に、長野県側の国有林を中心に富山県・新潟県を含む広大な地域が特別天然記念物「白馬連山高山植物帯」に指定された。
鑓ヶ岳中腹の標高2100m地点には、日本有数の高所にある温泉である白馬鑓温泉があり、白馬大池の北麓には蓮華温泉がある。
雪渓、お花畑、岩場、山の温泉とさまざまに楽しめる要素があり、交通の便も比較的良いことから、夏季にはたくさんの登山者が訪れて混雑する。
なお、山頂直下に位置する白馬山荘は日本最大の収容人員を誇る山小屋である。夏期の登山者の大半は大雪渓を経由して登るため、夏休みの時期には大雪渓上は長蛇の列となることが多い。
しかし、雪渓上は数年ごとに落石事故によって死傷者が出ているので、注意が必要である(最近では、2005年(平成17年)8月11日に大規模な土砂崩れによって死者が出ている)。
日本人登山家による初登攀は、1898年(明治31年)、河野齢蔵、岡田邦松らによってなされた。